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いまから準備しておくこと

いまから準備しておくことイメージ画像:テーブル上のPCと筆記具

国際機関では、即戦力となる人材、すなわち採用されたその日からそのポストの仕事をこなせるだけの高度な専門性を有した人材が求められます。応募資格は各ポストにより異なりますが、一般的に下記のような能力や経験が求められています。

  • 学位:応募するポストと関連する修士号以上の学歴を有すること(修士号以上を求めるものが一般的ですが、ポストによっては学士号に加え一定の職務経験を積んでいることや複数の学士号を持っていれば修士と同等とみなすものもあります) 国際機関で求められるような専門分野において修士号を取得できる大学であれば、どの大学でも問題ありません。学位を取得するのは日本の大学でも海外の大学でもよいのですが、語学の習得を同時に目指すのであれば海外の大学または大学院への進学や留学もひとつの方法と考えられます。 なお、国際機関の活動は多岐にわたるため、求められる人材も様々です。残念ながら、文学、語学、芸術、体育などの学歴が求められるポストはありませんが、求められる人材は幅広く、開発、教育、環境から財務、工学、ITなどまで、様々な分野のポストがあります。
  • 職務経験:応募するポストと関連する、ある程度の職務経験を有すること(ポストによって異なりますが、一番低いレベルのポストでも2年以上の経験が求められます)
  • 語学力:英語または仏語で職務遂行が可能であること(他の国連公用語の知識があればより望ましいとされています) 国際機関で働くためにはまず、職務遂行が可能なレベルの英語力が必須です。たとえば、苦もなく文書による報告ができる、会議を主催できるという程度の語学力は最低限要求されます。 したがって、コミュニケーション能力や文書起案能力等を含む総合的な語学力を身につけることが必要です。 英語に加えて、フランス語やスペイン語をはじめとする他の国連公用語ができると、選考上有利に働くことがあります。

したがって、国際機関で働きたいと思う場合にまず最初にしなければならないことは、ご自分の関心や専門、能力、それらを活用して自分が具体的にどういった形で国際的に貢献できるかという点から、志望する国際機関を探し、その機関にどのようなポストがあるかを研究することです。ご自分の希望するポストがどのような人材を求めているかを把握することで、学位の取得から積むべき職務経験まで、今後のキャリアパスを立てる参考にすることができます。空席情報を検索して、TORを熟読しましょう。
 上記の応募資格を満たすように学位や職務経験を積むとともに、厳しい勤務状況でも働くことができるように準備をしておくことも重要です。
 国連や国際機関での仕事はニューヨークやジュネーブなどの本部勤務だけではなく、開発途上国でのフィールド(現地事務所)や世界各地への転勤もあります。そのような勤務状況でも問題なく働くことができるために、海外経験(異文化経験)を積んでいることや、高い志、使命感、精神的強さといったことは、国際機関から明確に求められているものではありませんが、国際機関で働く上で必要なものと考えられます。