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国際通貨基金(IMF)
International Monetary Fund

1.沿革

   国際通貨基金(IMF)は、1944年7月に米国ニュー・ハンプシャー州のブレトン・ウッズにおいて開催された連合国際通貨金融会議で調印されたIMF協定に基づき、1946年3月に設立された。本部所在地はワシントンで、現在の加盟国は184ヶ国(2006年5月現在)。

2.目的

   IMFの目的は、IMF協定上、以下のとおり定められている。

  (1) 通貨に関する国際協力を促進する。
  (2) 貿易の拡大を助長し、加盟国の雇用・所得の促進に寄与する。
  (3) 為替の安定を促進する。
  (4) 経常取引に関する多角的支払制度の樹立を支援し、為替制限の除去を援助する。
  (5) 加盟国の国際収支不均衡を是正するため、基金の一般資金を一時的に加盟国に利用させる。
  (6) (1)から(5)により、加盟国の国際収支不均衡を短期的なものとし、かつその程度を軽減する。

3.組織

   IMFは、総務会(各加盟国が任命する総務及び総務代理からなる最高意志決定機関、原則として年1回開催)、国際通貨金融委員会(理事選出国の委員(大臣級)により構成、通常年2回開催)、理事会(24名の理事から構成され、随時開催)、事務局、地域事務所等で構成されている。
 
  (現在の専務理事(事務局の長)はロドリゴ・ラト氏。)

4.資金 

   加盟国は、その経済力、貿易規模等を基準にして算出された自国の割当額(クォータ)に従い、IMFに対して出資払込みを行う。現在、加盟国の割当額の総計は約2,127億SDR(約35.9兆円、1SDR=約168.6円(2005年末現在))。

5.機能

  (1) サーベイランス
     IMFは加盟国に対し、マクロ経済政策、資本移動、マクロ経済安定に関連する構造改革(特に金融セクターの構造問題)、及び為替相場制度といったIMFのコア分野を中心にサーベイランスを実施している。
  (2) 融資
     IMFは、国際収支困難や金融危機等に陥った加盟国に対し、コンディショナリティ等、一定の条件の下で融資を行う。IMFには、スタンド・バイ取極(SBA)、拡大信用供与措置(EFF)、輸出変動融資制度(CFF)、貧困削減成長ファシリティ(PRGF)、補完的準備融資制度(SRF)、予防的クレジットライン(CCL)、緊急支援(Emergency Assistance)といった融資制度がある。
  (3) 技術支援
     加盟国の中には、IMF融資の前提となる経済調整プログラムを策定し、実施するために必要な知識・経験を欠く国もある。IMFは、専門性を有する分野(金融・財政政策、銀行セクター、為替相場制度、統計等)を中心に、加盟国における人材育成や、構造改革等を行うための技術支援を行っている。また、近年は、健全な金融システムのための「国際基準」を遵守するために必要とされる支援も積極的に行っている。

6.我が国との関係

  (1) 我が国は、1952年8月に51番目の加盟国としてIMFに加盟。現在我が国のクォータ割当額は約133.1億SDR(1.9兆円、割当額全体の6.23%)であり、米国(約371.5億SDR、17.38%)に次ぎ、加盟国中単独第2位の出資国である。
  (2) また、我が国は、途上国の開発と発展を支援する貧困削減成長ファシリティ(PRGF)の財源(一般財源とは異なる)において加盟国中最大の貢献を行っているほか、JSA(IMFの技術支援活動を援助する日本の特別勘定)を設立し、IMFが行う技術支援活動を資金的に支援している。

7.事務局

  (1) (事務局長:ロドリゴ・ラト(スペイン人))
  (2) 構成:事務局には、6つの地域局(アフリカ、アジア・太平洋、欧州I、欧州II、中東、西半球)のほか、政策企画審査局、調査局、国際資本市場局等の12の機能局等から構成されている。
  (3) 職員数:2,693人(常任)(2006年1月現在、うち邦人職員52人